【乳がん】進行(ステージ)と治療法について 分からない用語もチェック

こんにちは、kintaです。

乳がんの治療ってどんなことをするか気になりますよね。

病気の進行(ステージ)によって、担当医と相談しながら決めていきます。

治療については、最終決断は、納得してそして、「自分」になります。

では、治療についてちょっと知ってみましょう。

乳がんの治療

■乳がんのステージと治療法

※出典:国立がん研究センターHP

進行度とステージについて

乳がんのステージ分類については、
進行度との組み合わせによって決められます。

■ステージ分類の早見表

※出典:がん克服 生還への道 HP

乳がんの進行度について

  1. 乳がんが乳腺の中でどのくらい進行しているかの「進行度」(T)
  2. どこのリンパ節まで転移しているか「リンパ節転移の広がり」(N)
  3. 別の臓器への転移があるかどうか「遠隔転移」(M)

乳がんのステージについて

■ステージ0
浸潤のない非浸潤がんと呼ばれる状態で、乳がんが発生した乳腺の中に留まっており、極めて早期の乳がんです。

■ステージⅠ
しこりの大きさが2cm以下で、脇の下のリンパ節には転移していない、つまり乳房の外に広がっていないと思われる段階です。

■ステージⅡa
しこりの大きさが2cm以下で、脇の下のリンパ節への転移がある場合、またはしこりの大きさが2~5cmで脇の下のリンパ節への転移がない場合です。
■ステージⅡb
しこりの大きさが2~5cmで脇の下のリンパ節への転移がある場合です。

■ステージⅢa
しこりの大きさが2cm以下で、脇の下のリンパ節に転移があり、しかもリンパ節がお互い癒着していたり周辺の組織に固定している状態、または脇の下のリンパ節転移がなく胸骨の内側のリンパ節(内胸リンパ節)が腫れている場合です。
あるいはしこりの大きさが5cm以上で脇の下あるいは胸骨の内側のリンパ節への転移がある場合をいいます。
■ステージⅢb
しこりの大きさや脇の下のリンパ節への転移の有無にかかわらず、しこりが胸壁にがっちりと固定しているか、皮膚にしこりが顔を出したり皮膚が崩れたり皮膚がむくんでいるような状態です。
■ステージⅢc
しこりの大きさにかかわらず、脇の下のリンパ節と胸骨の内側のリンパ節の両方に転移のある場合、あるいは鎖骨の上下にあるリンパ節に転移がある場合です。

■ステージⅣ
遠隔臓器に転移している場合です。乳がんの転移しやすい臓器は骨、肺、肝臓、脳などです。

進行によっての乳がんの治療法

乳がんの治療は、
手術(外科治療)、放射線治療、
薬物療法(内分泌[ホルモン]療法、化学療法、分子標的治療など

があります。

それぞれの治療を単独で行う場合と、
複数の治療を組み合わせる場合があります。

がんの性質や進行(ステージ)、全身の状態、年齢、合併する他の病気の有無と合わせて、担当医と相談しながら治療法を決めていくことになります。

0期

乳房部分切除術または乳房切除術を行います。乳房部分切除術を行った場合、術後放射線治療が必要になります。センチネルリンパ節生検を行うかどうかは患者さんの病状によって手術中に判断されます(同意書記入と事前説明があります)

手術後に切除した組織を検査して、再発の危険性を評価します。

術後の検査結果で0期ではなく、I期以上であると判明した場合、再発を予防するための薬物療法(内分泌[ホルモン]療法、化学療法、分子標的治療)の提案があります。

最終病理診断で、非浸潤がんであっても、温存乳房や対側乳がんの発生予防のために内分泌(ホルモン)療法の提案があります。

I~II期

乳房の腫瘍に対しては、乳房部分切除術または乳房切除術を行います。乳房部分切除術が行われた場合、術後放射線治療が必須になりますが、乳房切除術が行われた場合でも術後放射線治療が必要になることがあります。

腫瘍が大きい場合には、化学療法(抗がん剤治療)で腫瘍を縮小させて(術前化学療法)から手術を行う方法もあります。

リンパ節に対して0期と同様の検査があります。

手術後に切除した組織を検査して、がんの広がりや形態、性質などを調べ、再発の危険性を評価します。多くの患者さんで、再発を予防するための薬物療法(内分泌[ホルモン]療法、化学療法、分子標的治療のいずれか1つ、またはいくつかを組み合わせた治療)が提案されます。

III~IV期

薬物療法(内分泌[ホルモン]療法、化学療法、分子標的治療)を行います。薬物療法を行う前に病理検査を行い、使用する薬剤を選択します。III期では、薬物療法を行ったあとに手術を行う場合もあります。乳房部分切除術または乳房切除術に加えて、腋窩リンパ節郭清を行います。再発を予防するための放射線治療も併せて行います。

転移・再発乳がん
乳がんの手術をした場所やその近くにだけ再発した場合(局所再発)には、再発した部分だけを手術で切除したり、放射線治療を行ったりすることもあります。転移・再発乳がんについては薬物療法が原則必要となります。

乳がんの検査などでよく分からない言葉

センチネルリンパ節生検

乳がんのリンパ節転移で最初にがんがたどりつくリンパ節が
「センチネルリンパ節」です。

そのセンチネルリンパ節を手術と同時に取って調べ、がんが転移していなければそれより先のリンパ節への転移はないと考え、それ以上のリンパ節の切除は省略しようというのが「センチネルリンパ節生検」の目的です。

センチネルリンパ節に転移があった場合は「腋窩リンパ節郭清」を行い、わきの下のリンパ節を含むわきの下の脂肪組織も切除します。

ホルモン療法

乳がんは「ホルモン受容体」の「エストロゲン[ER]」と「プロゲステロン[PgR]」があるものとないものに分けることができます。

ホルモン療法で使われる薬剤のほとんどは内服薬で、治療の目的や使う薬の種類によって治療期間や効果の目安は変わりますが、手術後に行う場合は5年間の治療が目安となります。

乳房再建術

乳がんを切除する手術で失われた乳房を自分の筋肉や脂肪を利用したり、または人工物である「インプラント」を使用して乳房を再建する手術です。

インプラントによる乳房再建が2013年7月から健康保険の適用になり費用負担のハードルが下がり、同時再建の適応も広がると考えられます。

まとめ

乳がんの進行度とステージ、その治療法についてまとめました。

「早期発見」「早期治療」が一番大切です。

乳がん後は、手術しても何年経っても手術後は痛いですよ。ならないことが一番です。

セルフチェックはこちらを参考にしてください。

【女性の病気】乳がんセルフチェック 早期発見の方法

以上、kintaでした。

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